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側弯症について

[2022.06.16]

側弯症って何ですか

「側弯症(そくわんしょう)」とは背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあります。

通常、小児期にみられる脊柱変形を指します。

             日本整形外科学会HPより

 

右図のように、背骨が片方に曲がってしまった状態のことです。

原因のはっきりしない側弯症を、特発性側弯症と呼びます。

学校の検診などで見つかる事が多く、

その頻度は100人に1~2人で、やや女の子に多いことが報告されています。

 

先天的な背骨の異常による側弯を先天性側弯症、神経や筋肉の病気による側弯を症候性側弯症といいます。

 

 

側弯症の症状は

背骨が曲がることで、肩の高さや、肩甲骨の突出具合、腰の高さなどに左右差が見られます。

 

 

側弯症の診断は

まずはご家庭でチェック

2016年から開始された“運動器学校検診”では、

まずご家庭で子どもの背骨や手足について評価し、

その後、学校医による診察で総合判定を行います。

 

側弯症が疑われたら、医療機関を受診

側弯症が疑われ、「受診要」と判定されたら、医療機関を受診してください。

診察では、図1のように子供に前かがみの姿勢をとらせて観察し、肩甲骨の左右差がないか確認します。

 

必要に応じて、背骨全体(立位)のレントゲン写真を撮影し、側弯の程度を確認します。

背骨の曲がり具合を計測した“コブ角”の角度で判定します(図2)。 

 

 

 

 

 

 

 

 

側弯症の対応・治療は

学校検診などで側弯症が疑われた場合、まずは診察とレントゲンで側弯症を診断します。

当院では、コブ角が10~15°程度まで場合、半年~1年ごとのレントゲンフォローを行います。

15°を超えてくる場合は、専門の整形外科医へ紹介します。

 

専門の整形外科では、装具治療や手術治療を行います。

一般的に、側弯が20°を超えてくる場合は、進行防止のために装具治療を開始します。

成長期が終わり、側弯の進行が止まれば、徐々に装具治療を終了します。

高度の側弯症に対しては、手術療法も選択肢となります。

 

 

参考文献

日本小児整形外科学会ホームページ

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