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むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)

[2022.05.20]

むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)って何ですか

夜寝るときに「足がムズムズする!」、「足を動かしたい!」と、むずがるお子さんは、むずむず脚症候群の可能性があります。

足に異常感覚(まさにムズムズする感じ)を感じ、どうしても足を動かしたくなるのが、主な症状です。

これより寝付きにくくなることもあります。

小児の有病率は2~4%と報告されています。

また、注意欠如多動症(ADHD)とも関連があると言われ、ADHDの40%に合併するという報告もあるほどです。

 

むずむず脚症候群の原因は何ですか

約40%の方に家族歴があると言われ、遺伝的に発症しやすい方はいらっしゃるようです。

また、鉄欠乏性貧血が合併しやすいため、治療の一つに鉄剤の内服があげられます。

アルコールやカフェイン、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗精神病薬などが原因となることもあります。

ドパミン作動薬の効果があることや、ADHDと合併することから、ドパミン代謝との関連が示唆されています。

 

むずむず脚症候群の症状は

症状の特徴を挙げます。

 

・何とも言えない(“むずむずする”としか言えない)不快な感覚

・主に足に生じる

・寝ているときや座っているとき(じっとしているとき)に悪化する

・足を伸ばしたり、歩いたりすると改善する

・夕方から夜に出現する

 

むずむず脚症候群の診断は

特別な検査方法はないため、上記の症状を確認することが最も大切です。

鉄欠乏性貧血がないは血液検査で確認できます。

 

むずむず脚症候群の治療は

・原因の除去

アルコールや喫煙、カフェイン、原因となる薬剤は避けてもらいます。

 

・薬物療法

①ドパミン作動薬:プラミペキソール、ロチゴチン(小児の適応はありません)

②クロナゼパム、ガバペンチン

 小児では経験的に使われており、有効性も報告されています。

③鉄剤

 鉄欠乏性貧血がある場合は有効性が高いと報告されています。

 

参考文献

小児内科 Vol.49 No.8 1148-1152

標準的神経治療:Restless legs症候群 日本神経治療学会

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