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WPPSI、WISC知能検査

[2022.06.07]

当院でも検査することの多い、WPPSI、WISC知能検査について解説します。

ウィプシー、ウィスクと呼ばれ、就学前後から高校生までの方の知能指数(IQ)をチェックするため、一番使われている検査です。

 

 

検査方法について

1時間から1時間半かけて、検査者と1対1で検査します。

総合点である「全検査IQ(FSIQ)」の他に、言語の理解力や記憶力など、4種類の「下位項目のIQ」を計測します。

総合点だけを算出する田中ビネー検査より、個々の能力のばらつきを把握しやすい、という特徴があります。

 

 

それぞれの検査の特徴

〇WPPSI-Ⅲ知能検査

2歳6カ月 ~ 7歳3カ月を対象とした検査です。

総合点である全検査IQ(FSIQ)と、その構成要素である以下の4つの下位項目を測定します(年齢によって計測できる範囲が異なります)。

言語理解指標(VCI)・・・言葉の理解力

知覚推理指標(PRI)・・・目で見たものの理解力

処理速度指標(PSI)・・・課題を効率よく処理する能力

語い総合得点(GLC)・・・言葉の発達の程度(言葉の理解だけでなく、お話しできる範囲も評価)

 

〇WISC-Ⅳ知能検査

5歳0カ月 ~ 16歳11カ月を対象とした検査です。

総合点である全検査IQ(FSIQ)と、その構成要素である以下の4つの下位項目を測定します。

言語理解指標(VCI)・・・言葉の理解力

知覚推理指標(PRI)・・・目で見たものの理解力

ワーキングメモリー指標(WMI)・・・耳で聞いたことの記憶力

処理速度指標(PSI)・・・課題を効率よく処理する能力

 

 

どのようなタイミングで検査するか

WPPSIとWISCの適応年齢が一部被ります。

当院では、大抵、就学前はWPPSI、就学後はWISCで評価するようにしています。

 

検査の間隔ですが、少なくとも2年、できれば3年の間隔を空けて行います(田中ビネーV検査を含めて)。

以前やった検査の記憶が鮮明だと、学習効果が出てしまうためです。

 

また、3年空けたら必ず再検査するわけではありません。

評価のタイミングについては、診察の中で相談していきます。

 

 

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